May 15, 2008

いわんこっちゃない

やはりそうだったのだ。
エルトンジョンくらいではすまなかった。
先日の時事通信の記事でこんなものがあった。
「ジミヘン」でワイン味わい深く=英研究者、脳に刺激と主張

なんでも「天才ギタリスト、故ジミ・ヘンドリックスの演奏を聴きながらワインを飲むと味わいが増す−。英ヘリオット・ワット大(エディンバラ)のエイドリアン・ノース教授らがまとめた研究結果を英紙が14日報じた」というのだが。
報じなくていい。
かの英国にも、こんな研究をしている、まるで○○教授のような学者がいるのだ。
考えてみればエルトンジョンもイギリス人。きっとかのそば屋もノース教授の仕業に違いない。
銀座のしゃれたワインバーでジミヘンが流れるのも時間の問題である。
そしておそらく「美味しんぼ」の138巻あたりでは、ワインを飲むときに流す曲で海原雄山と山岡士郎が対決するのだ。
「くっ、雄山のやつ、意表をついてピンクフロイドを流してきた」
「ふふふ、士郎よ、ただし、ワインと豆腐にはドアーズは聞かせるな」

誰か止めてくれ。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

March 19, 2008

いっつぁりるびっふぁに〜

 会社の近くにチェーンのそば屋があって、たまに利用している。先日も何気なく入ってそばをすすっていると、聞き覚えのあるメロディが流れてきた。インストだったのであるが、聞き間違えるはずもない、誰かが「現代の宮廷音楽家」といったあのエルトン・ジョンの名曲、ユアソングであった。ふぅん、最近この曲も聴いてないなぁ、などと思いながらそばもあらかた食べ終わった頃に曲が終わった。そして、次の曲は...。
 なんとまたユアソングである。とっくに食べ終わったそばのどんぶりを眺めながら少し粘ってみると、その次に流れたのも、ユアソングであった。ユアソングのヘビーローテーションである。なんなのであろう。そして数日後、そのそば屋に再び入ると、またもユアソングが...。
 よく植物にモーツアルトを聴かせると、発育が早くなるとか果実の味が円やかになるとかいう話は(本当かどうかは別にして)聞くが、エルトンジョンもその手の話なのか?消化が良くなるとか。または逆に、店内の色調を赤にすると客の回転が早くなるとも聞くが、そっちのほうか?「エルトンジョンなんて流しているそば屋になんて、長居できるかい!こちとら、江戸っ子でぃ!」てなもんか?
 単に店長の好みなのかもしれないが、なにかこう、しっくりこないというか、謎を残したままのエルトンジョンである。しかし考えてみればエルトンジョンくらいでちょうどよかったのかもしれない。そば食べながらヘビメタというのもどうかと思うし、同じイギリス出身だからといってセックスピストルズというのも考えものだ。そばを食べながらタテノリを続けているうちに、そばがとびちり、頭にのって、ジョニーロットン ではなく、はかせ太郎になったりして...。

| | Comments (0)

January 10, 2008

厄年

 厄年になったのだ。
 しかも本厄である。前厄、後厄なんてメではない。とにかく今年1年、私の生活は大変なことになるのだ。道を歩いていて躓いたり若者に因縁をつけられて有り金巻き上げられたりというだけではない。本厄であるから、おそらく突然スロベニア人あたりにスロベニア語で何かを聞かれたりするのだ。全く災難である。そんなに私の顔がスロベニア人に似ているとでも言うのか。こんなときに必須なのがドラえ
もんの「翻訳コンニャク」である。本厄だけに。これがあればスロベニア人だろうがマケドニア人であろうが怖くない。
 ただそれだけで安心してはならない。厄年だけに屋久鹿や屋久猿が突然現れて暴れるかもしれないのだ。大体やつらは観光客にエサをもらうことに馴れているため、人間など恐れない。もう大暴れである。そんなときはヤックんの出番である。♪ジタバタするなよ!と歌ってもらえばやつらも退散だ。
 屋久猿たちを追い払っても、やくみつるが私の似顔絵を書き始めるかもしれない。似顔絵だけならもかく、相撲のことや、品格がどうしたと言い始めたら要注意である。三ヤク力士でも歯が立たない。こうなったら「あんた、ほんとははたやまハッチだろ!」と突っ込んでみると、「うっ、持病のしヤクが...」などといいながら立ち去ってくれるかもしれない。
 これでほっとしてはいけない。なにせ今年は人生3回ある本厄の中でも特に大変な「大厄」なのである。巨大化したヤクしまるひろこが、♪再び会うまでの遠いヤクそく〜 などと歌いながら、路上の私をつまみ上げて、海に向かってポイ、と投げ捨てるかもしれないのだ。そうしたらもう泳いで逃げるしかない。「泳げタイヤクくん」、というやつだ。
 しかし40にもなってこんなことを書いているから本当に厄が降りかかってくるかもしれないことを、私はどうして分からないのだろう。ということでこのヤクに立たない話も、ようヤクおしまい。
 厄除けのお守りを神田明神で買いました。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

December 25, 2007

憧魎(どうりょう)の匣

 匣の中では、二人の男が向き合っていた。
「伊屋坂さん、もうこんな真似はおやめなさい」
 漆黒の着流しに身を包んだ表六堂こと、法善寺横彦は、静かに、しかし力強く言った。
 伊屋坂と呼ばれた一方は、口の端をゆがめながら、きっと表六堂をにらみつけた。数秒の沈黙の後、口を開いたのは伊屋坂だった。
「法善寺、貴様であれば、かつて仲間として働いていた貴様であれば、濃のこの壮大な計画を分かると思ったがな。見込み違いだったか。まさか人道的にどうだとか、言い出すのではないだろうな」
「人道?私はそんなことを言っているんじゃない。そもそもあなたの考えた計画など、遂げられようはずもなかった」
「ほぅ。貴様のことだ、いやさか、もとい、まさか根拠もなしに言っているのではあるまいな」
「当たり前でしょう、伊屋坂さん。いや、伊屋坂博士。いいにくいな。とにかく、あなたが計画と呼んでいる代物が、砂上の楼閣であったことを今から証明してみせましょう。ただその前に、そこの瑤子さんを放しなさい」
 伊屋坂の腕には、ーーあの土場刑事でさえ夢中になったというーー頷木瑤子が抱かれていた。瑤子の目は伏せがちだったが、しかし強固な意思がにじんでいるようにも思えた。
「瑤子のことは関係なかろう。先に貴様の説明を聞いてからだ」伊屋坂はいらついたように言った。
「よろしい。ただし、私の説明が分かったら、すぐにでも瑤子さんを放してください」
 伊屋坂はその問いには答えず、一瞬だけ、表六堂から目をそらした。表六堂は、少し居住まいを正すと、低い声で話し始めた。
「伊屋坂博士、あなたは戦前から、あなたが計画とよぶものの実験のため、この建物ーー匣を作った。そういうことですよね」
 伊屋坂はまたも答えなかった。
「いいでしょう。ときに伊屋坂さん、かつて私達とともに研究所で働いていた、藤本という男を覚えていらっしゃいますか?」
「藤本だと?」
 不意をつかれた質問に、伊屋坂は少し表情を緩めた。そして、瑶子を抱える手の力もまた、少しだけ緩んだ。表六堂はそれを横目で見ながら続けた。
「伊屋坂さん、実はあなたの作った匣は、空襲で焼けて、無くなったんですよ...」
「な、なんだと?でたらめを言うな、法善寺!」
 それは伊屋坂が初めて見せた狼狽の表情であった。瑶子にかけている腕には、もはやほとんど力がこもっていなかった。
「でたらめじゃありません」
「で、では一体ーー」
「この匣、建物は、外見はそっくりだが中身は実験施設等ない、普通の住宅に過ぎない。あなたの匣が焼けた後にこれを作ったのは、我々と共に働いていた、
 ーー藤本だったのです」
「ま、まさか...」
「本当のことです、伊屋坂さん。つまりこの匣は、
 ーー同僚の匣だったのです」
ど、どうりょうのはこ...
 伊屋坂に、もはや立っている力も、気力も残されていなかった。傍らでは瑶子が、静かに涙を流していた。
                     (了)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

August 09, 2007

四街道はどこにある?

 先日久しぶりに海外出張に行った。
 私は、通常成田空港への往復では京成スカイライナーを利用する。ただ今回は出張先が東南アジアで、朝帰国してそのまま仕事だったため、上野や日暮里に停まるスカイライナーよりも、東京駅に向かうJRの方がよかろうと思い、何年かぶりかで成田エクスプレスに乗った。
 第二空港ビルで電車に乗り込み、最初に停まったのは成田駅。ここからも何人か乗ってくる。通勤で利用している人もいるようだ。さて、次は千葉あたりに停車かな、と思っていたら、こんなアナウンスが流れた。
 「次は、四街道に停車いたします」
 四街道?
 どこだそれは?

 成田空港から東京を結ぶ電車の停車駅として、例えば千葉や船橋なら分かる。成田もよかろう、なにせ成田エクスプレスなのだから。西船橋というのはちょっと微妙だが、武蔵野線との接続があるから、まぁ許そう。遠回りになるが浦安に停めて外国人をみんなディズニーランドで散在させる深慮遠謀だっていい。
 しかるに、なぜに四街道なのだ?
 着いてみると、特に変哲もない、地方都市によくみられる普通の駅である。特に他の電車との乗り換え駅になっているわけでもなさそうである。一体なんで成田エクスプレスの停車駅になっているのだろう?
 ♪四街道、四街道はどこにある と口ずさみながらWikipediaを見ると、人口八万のベッドタウンで、梨や落花生が特産品とのこと。つまり、「ごく普通の千葉県の市」ということである。何でも2,300mに渡ってガス灯が続く道というのがあるということなのだが、そんなものは成田エクスプレスが停まる理由にはならない。「オウ、スバラシイがす灯デスネェ」と日本を訪れた外国人観光客に言ってもらいたいとでも言うのか?
 また四街道市消防本部には、「全国的にも見ることが少ない貴重な車両が導入されている」とのことであるが、別に「特注顔の先端屈折式はしご車」を海外旅行帰りの家族に見てもらいたい訳でもあるまい。いや、ちょっとは興味があるな。
 ははぁ、これはきっとあれだな、北陸出身の元首相が自宅の近くに高速道路の出口をつくったようなもので、きっと有名政治家、有名人がでているのだろうとみると、共産党の志位委員長くらいのものである。こういっちゃなんだが、共産党に成田エクスプレスは停められまい。
 せめて隣の佐倉市であれば、長嶋茂雄がいるわけだが一体...と探していたら。
 ん?
 これか?
 「長谷川朝晴(俳優・元ジョビジョバメンバー)」
 ジョビジョバ?
 ジョビジョバなのか?
 ジョビジョバを見せたかったのか?JR?
 そもそもジョビジョバとはなんだ?
 四街道ですらなぞなのに、ジョビジョバまで出て来てしまった...。
 謎は深まるばかりなり。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

«あきれて物も言えぬ